「子どものうちに矯正を始めた方が良いといわれるのは何故?」といったご質問をいただくことがあります。
矯正治療に年齢制限はありません。今回は「子どものうちから矯正治療を始めるメリット」についてお話しします。
小児矯正とは?
小児矯正ではお子さまの年齢に合わせ、1期・2期に分けて矯正を行います。
◎1期治療 3~12歳頃まで(乳歯列期、混合歯列期)
┗お子さまの顎の健全な成長をうながす「咬合誘導」による矯正を主に行います
<咬合誘導の種類>
・インビザラインファースト
・床矯正
・マイオブレース
・顎顔面矯正治療
◎2期治療 12歳頃~成人まで(永久歯)
┗マウスピースやワイヤーなどの矯正装置で力をかけて歯を動かし、歯並びを整える通常の矯正治療を行います
<2期治療の種類>
・インビザライン(マウスピース矯正)
・ワイヤー矯正
1期治療(咬合誘導)のメリット
◎顎が未成熟でやわらかい、5~9歳頃までの時期に咬合誘導を行うことで顎の健全な成長を促進します。
これにより、将来のきれいな歯並び・バランスの取れたお顔立ちにつながります。
◎顎の健全な成長を促すと共に、お口周りの筋肉トレーニングを行うマイオブレース矯正を行うことで、お子さまに正しいお口の使い方(正しく飲む・正しく噛む・鼻で呼吸する)が身につく効果が期待できます。
2期治療のメリット
1期治療の咬合誘導ほどの大きなメリットはありませんが、14歳前後は一生のうちもっとも歯を動かしやすい時期で、この時期に2期治療を行うことで効率的かつ、スピーディーに歯を動かすことができます。
そのため、成人後に矯正治療を行う場合と比べ、矯正期間を短縮しやすくなります。
※但し、顎の成長によって歯の位置が変わってしまうことがあるため、成長が見られる場合はいったん矯正を休止し、顎の成長が落ち着くまで待って再開するケースもあります。
小さな子どものうちの小児矯正をおススメします

歯並びの乱れは遺伝によるものもありますが、子どもの時期の悪癖が起因することが多く、成長するにつれ歯並びの悪さが目立ってきます。
「口呼吸」「舌癖」「変な飲み方・変な食べ方」などの癖が見られたら、なるべく早く咬合誘導を目的に、根本的改善への早期のアプローチが必要です。
上記のような悪い癖があると、お子さまの歯並びが乱れやすくなります。
また、悪い癖が影響してしっかり顎が育たず、口ゴボ・顎無し顔・アデノイド顔貌などの顎の成長不全(顔立ちの異常)をひき起こす可能性が高くなります。
※舌癖(ぜつへき)とは?…舌で前歯の裏側を押したり、上下の前歯のあいだに舌を出すなどの癖。
お子さまの悪い癖や歯並びの乱れが気になる方はぜひ当院までお気軽にご相談ください。