
「インビザライン」は、1枚を1~2週間ごとに交換しながら歯並びを整えていきます。交換サイクルは短いものの、1日20時間以上装着する必要があるため汚れが付着しやすく、お手入れが欠かせません。洗浄が不十分なまま使用を続けると、口腔内環境の悪化や治療の妨げにつながることも。そこで今回は正しい洗い方や注意点を解説いたします。
洗浄を怠ることで起こるリスク
インビザラインをきれいに保てないと、以下のようなトラブルが生じる可能性があります。
虫歯・歯周病
マウスピースは歯に密着しているため、付着した汚れや細菌が長時間とどまり、虫歯や歯周病を引き起こしやすくなります。場合によっては矯正治療を一時中断し、マウスピースの再作成が必要になることもあります。
口臭
唾液が循環しにくい状態で汚れたマウスピースを装着すると細菌が繁殖し、強い口臭の原因になります。
着色
コーヒーやお茶などの色素が付着すると、透明なはずのマウスピースが黄ばんでしまい、目立ちやすくなります。
カビの発生
水分が残ったまま放置すると、カビが発生する恐れがあります。その場合は新たにインビザラインを作り直す必要があり、衛生的にも望ましくありません。
インビザラインの正しい洗い方
お口の中を清潔に保つための基本は、以下の4つです。
◎必ず外してから洗う
食事や歯磨きで外したタイミングで流水洗浄を行う習慣をつけましょう。
◎水またはぬるま湯で洗う
40℃以上のお湯は変形の原因となるため避け、指の腹で優しく汚れを落とします。
◎柔らかい歯ブラシで磨く
水を流しながらやさしくブラッシングすることで、内側の汚れもきれいに落とせます。硬いブラシは細かな傷をつけるため使用しないでください。
◎専用の洗浄剤を使用する
週1~2回、専用洗浄剤に浸け置きすると、殺菌効果でにおいや着色を防げます。必ずマウスピース専用の製品をご使用ください。
<洗う際の注意点>
①熱湯をかけない
②歯磨き粉は使わない(研磨剤で傷がつくため)
③外したらすぐに流水で洗う
④洗浄後はしっかり乾燥させる(自然乾燥が基本)
以上の注意点守ることで、マウスピースの変形や細菌繁殖を防ぐことができます。
毎日のお手入れが重要です!

インビザラインは1~2週間ごとに交換するため「少しくらい汚れても大丈夫」と考えてしまいがちですが、実際にはお口の健康や治療の進行に大きく影響します。
外すたびに洗うのが理想ですが、外出先で難しい場合でも1日1回、特に就寝前には必ず洗浄することを習慣にしてください。快適に治療を続けるためにも、毎日の歯磨きと同じように、マウスピースも正しい方法で洗浄し、清潔な状態を保つようにしましょう。
